石原都知事による行政代執行が10月10日から始まり、本日11日午後、東京都職員と処分組合職員の横暴で卑劣なやり方によって、ついに私たちのトラスト共有地は蹂躙されてしまった。
 私たちトラスト権利者は、以前より再三にわたり、石原都知事に対して、この代執行は違法であるから、中止して話し合いによる解決を
図るよう求め続けてきた。昨日午前9時、執行官(東京都職員)が代執行宣言を読み上げた後も、繰り返し代執行の違法性を訴え、今からでも話し合うよう、あきらめずに要求を続けた。 しかし、執行官は自ら判断することもできず、権力と実力行使による代執行で、私たちの痛切な声を踏みにじってしまった。しかも、若いガードマンを使って暴力的に私たちを排除した。それでも私たちは非暴力を貫き、精一杯がんばったが、興奮しコントロールのきかないガードマンを目の前にして、身の危険を感じた私たちは、6年有余大切にしてきたトラスト共有地を断腸の思いで離れざるを得なかった。しかし、決して「日の出の森・トラスト運動」の敗北などとは考えていない。むしろ、堂々たる勝利であると確信するものである。そして、東京都によるこのような法律無視、力づくのやり方を私たちは絶対許さない。この抑えがたい怒りを終生忘れることはないだろう。
 これら2日間にわたる出来事の真実を、日本全国の多くの人々が、マスコミ等を通じて十分に見抜いてくれたことと思う。
 未来の命を危機から救い、ごみ問題の真の解決を目指す私たちの運動は、今日で終わるものではない。
 「日の出の森・トラスト運動」は明日からまた一段と新たな、そして大いなる志を胸一杯にふくらませて、違法不当な行政を告発し、徹底的に追及して、真のごみ問題解決の日まで力強く前進することを、ここに声高らかに宣言する。

          2000年10月11日
                            「日の出の森・トラスト運動」権利者一同