STOPエコセメントの会代表挨拶

いつも変わらぬエコセメント裁判への熱いご支援に心より感謝いたします。

2003年4月15日に「工場建設差し止め請求」を東京裁判所八王子支部に提訴して始まったエコセメント裁判は、11年11ヶ月経った2015年3月26日1時30分に東京高裁で判決が言い渡され、判決の主文は、「本件控訴を棄却する。」と言う事でした。

高裁では3.11由来と思われる放射能を新たな争点とし、原告本人の身の回り起きている異変、又、たまあじさいの会の放射能測定のデーター等を提出し争ってきましたが判決文を見てみると、「初めに却下有りき」と思われるものでした。

★処分場周辺の放射能には

『たまあじさいの会の測定機器、測定方法について精度がないと認めるに足りる証拠はないが』と言いつつ『福島由来であってエコセメント施設の放射能と認めることは困難である』(測定方法は認めるが結果は認めない?)

★青梅、日の出町のタケノコ、シイタケなどで検出されたセシウムには

『国は、福島第一原発事故後、キノコや山菜について基準値(100Bq/kg)をこえるものについては、出荷制限措置を講じており、現在でも東北から関東地方にかけて広く出荷制限措置が取られていることは「公知の事実であり」、上記測定結果をもって本件施設から放射性物質が排出されていることの根拠とすることは難しい。』と言っています。

(シイタケは買ったものではなく、我が家の庭にある原木シイタケですが?)

  • 判決文の中に『我が国は、国は』と出てきますが、

(国が決めたことに間違いは無いのだと言っているようなものです)

東京地裁で4人目の佐藤道明裁判長の就任の第一声は『エコセメント裁判は立川支部の案件では一番長い裁判になっているので、早く終らせたい』と言うものでした。

こんな国、こんな裁判では自分の身は自分で守るしか無いのでしょうか。

日の出の問題で唯一残っているエコセメントの裁判は、最高裁に送られ終焉を迎えようとしています。しかしごみの問題は、残念ながら解決の方向に向かっているようには思えません。今一度、自分たちのごみの問題を改めて見つめ直して行きたいと思います。

裁判はいずれ終る事になりますが、地元の環境悪化の現実は終わる事は有りません。科学物質、放射能などの影響を受けるのはこれからです。皆様の支えと理解が、地元で奮闘している私たちのチカラとなります。今まで以上に「現場」で起きていることをもっと多くの人にリアルタイムで知ってもらえるよう発信して行きたいと思っています。

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